【すごいぞタマムシ博士①】世界一美しい虫は幸運の虫。30年間タマムシを研究し続けるタマムシ博士に会いに行ってきた

どうも。オカムラナオトです。

 

藤枝のWEBマガジン「ド・コ・ダ」をこの記事から始めます。

よろしくお願い致します。

 

突然ですが皆さん、玉虫(タマムシ)という虫を見たことがありますか?  知らない、見たことない、という方が多いかと思いますので、まずはイラストを描いてみました。こんな虫です。

 

 

イラストでは伝わりづらいのですが…

タマムシは「世界一美しい虫」と言われている虫です!

 

僕がタマムシを初めて見たのは、幼稚園に通う前。ある日、自宅の前で飛んでいる玉虫を見ました。緑に光り輝くその姿に驚き、「なんだあの虫!」と興奮したのを当時から25年以上経った今でも鮮明に覚えています。

 

そんなタマムシでありますが、ここ藤枝にタマムシを長年研究し続けてきた「タマムシ博士」がいるということを知っていますか?

 

それではさっそく、会いに行ってみましょう!

 

藤枝駅北口から徒歩約5分、ここに博士がいるらしいのですが…ん?

 

玉虫工房?  タマムシの里?

 

玉虫研究所???

名前が渋滞していますが、とりあえず入ってみましょう。

 

 

「どうも。よく来てくれたね」

 

 

「私がタマムシ博士です」

この方がタマムシ博士こと芦澤七郎(あしざわしちろう)さんだ!  御年86才!

 

 

嗚呼!  あれは!

 

タマムシ!

 

…の標本。これこれ!これです。輝きこそがタマムシの真骨頂!  思わず見とれてしまうほどの美しさ。世界一美しい虫というのも過言ではないことがお分かりいただけましたか?

 

ここでまず最初に、タマムシ(成虫)特長を簡単に紹介しておきますね!

 

タマムシ(成虫)の特長

・全身がメタリックな光沢をもっている
・背中に赤茶色の特徴的なラインが入っている。
・体長は3~4cm
・6~8月に見られる。
 
 

 

 

そして改めて研究所の中を見渡してみると、変わったデザインのアクセサリーがたくさん!

 

 

何を隠そう、こちらではタマムシの羽を使ったアクセサリーが制作販売されいるのです!  ということで、タマムシ博士にいろいろ聞いてみましょう!

 

 

タマムシアクセサリー作り体験ができるのは世界でここだけ

オカムラ

「タマムシの里」「玉虫工房」「玉虫研究所」と旗や看板がありましたが、どれが正式名称なんですか?

 

タマムシ博士 

ゼンブゼンブ。全部が正式名称。

 

オカムラ

全部ですか(笑)ここでは普段何をしているんですか?

 

タマムシ博士 

タマムシをずっと飼育観察してきて、羽を使ってアクセサリーを作って売ってます。研究はね、今はあんまりしてない(笑)

 

 

工房ではタマムシアクセサリーの販売だけでなく、アクセサリー作り体験もやっています。取材時は女性のお客様がアクセサリー 作りに参加しているところでした。

 

虫が苦手な女性が多いというイメージをもって思っていたのですが、ここに来るお客さんは、ほとんどが女性だそうです。

 

※体験ご希望の方は記事下の「問い合わせ先」へ連絡を!

 

完成したアクセサリー。(※こちらは海外のタマムシの羽を使用)

 

タマムシは世界共通で「宝石の虫」

オカムラ

では改めて…タマムシってどんな虫なんですか?

 

タマムシ博士 

タマムシの「玉」は「ギョク」。これは宝石のことをいうわけ。英語だと【jewel beetle】(ジュエルビートル)っていうの。こっちも宝石の虫ってわけだ。

 

オカムラ

タマムシを見ると「宝石ぐらいきれいだ!」って思うのは世界で共通の認識ってことですか!   っていうか、タマムシって世界中にいるんですか?

 

タマムシ博士 

世界には2万種類ぐらいいるよ。日本だけでも200種類以上いる。

 

オカムラ

えぇ!?  そんなにいるんですか?  あの緑で背中にラインが入ってるやつしか知らない!

 

タマムシ博士

あれはね、「ヤマトタマムシ」。タマムシの中で日本のヤマトタマムシが一番きれいだと僕は思うね。タマムシの金属光沢は「構造色(こうぞうしょく)」といって、角度によって色が変わって見えるの。鳥がキラキラしているもの嫌うから、食べられないようにあんな色をしてるわけ。

 

オカムラ

へぇ、そうゆう理由なんですね。

 

 

タマムシ博士 

他にもタマムシは「吉丁虫」とも書かれて、江戸時代からめでたい虫、幸せを呼ぶ虫とされていたわけ。昔からタマムシを箪笥に入れておくと、「着物が増える」「お金に困らない」とか言われていて、鏡台に入れておくと、「恋が叶う」って特に女性に好まれていたらしい。

 

オカムラ

お守りみたいにしてたわけですね。

 

タマムシ一筋30年!

オカムラ

芦澤さんがタマムシを飼い始めたのはいつからなんですか?

 

タマムシ博士

平成元年、1989年から飼い始めて、それからずっと観察研究をしてきたの。それで、人工飼育に成功したんだ。飼って死んでしまったタマムシの羽を取っておいて、何かに使えないかなと思って。それでアクセサリーを作りを始めたわけ。

 

オカムラ

それじゃあ、タマムシを研究し始めてから…今年(2018年)で30年目?

 

タマムシ博士

そうだね。なんで博士かっていうと、学童保育でタマムシの授業をやって欲しいと頼まれたことがあってね。ほら。(と、イラストを指を指す)

 

 

オカムラ

「あしわざ玉虫博士」って書いてある!

 

タマムシ博士

ハハッ!  これを作ってもらって、それから博士になっちゃった!

 

 

80才からのチャレンジ!  タマムシアクセサリー

オカムラ

アクセサリーを作り出したのはいつからなんですか?

 

タマムシ博士 

アクセサリーを作る工房を開いたのは平成24年(2012年)。仕事はもう辞めていて、病院でボランティアをしていたんだけど、80才を前にして、「なんかやろう」と思ったわけ。

 

オカムラ

すごいなぁ。80才からのチャレンジかぁ。

 

タマムシ博士 道楽道楽、年寄りの道楽だよ!

 

オカムラ

芦澤さん、こう言っちゃなんですが、めちゃ元気ですよね?

 

タマムシ博士 

うん健康。病院のボランティアで患者さんの車イスを押してたんだけど、座ってるのはみんな僕より若い人ばっかだった(笑)

 

オカムラ

ハハハハハ!  

 

国宝にもタマムシが使われてるから、たぶん売れるだろう

オカムラ

それにしてもタマムシを使ったアクセサリーなんて珍しいですよね。

 

タマムシ博士

玉虫厨子(たまむしのずし)っていう国宝があるの知ってる?

 

オカムラ

はい、聞いたことあります。

 

 

※厨子…仏像,仏画,舎利,経典などを安置する屋根付きの入れ物。玉虫厨子では透かし金具の後ろに約4800匹のタマムシの羽が使用されている。写真は玉虫研究所に飾られていたもの

 

タマムシ博士

約1400年前に日本で作られたと言われているものなんだけど、今は奈良の法隆寺に保存展示されていて、名前の通りタマムシの羽がたくさん装飾してあるわけ。

 

だから、アクセサリーもたぶん売れるだろうと思った。さっき話したとおり、縁起の良いものだから。

 

オカムラ

1400年前の国宝にタマムシの羽が!  そう聞くと急にタマムシアクセサリーがすごい価値があるように思えてきました!

 

 

タマムシ博士

アクセサリーは法隆寺にあるお店にも置かせてもらってるんだよ。

 

オカムラ

え?  法隆寺に?  玉虫厨子つながりで?

 

タマムシ博士

うんそう。藤枝の商工会議所の人が連れて行ってくれて話をつけてくれた。パッと決まった(笑)僕は何にもしてない。ちょっと話をしただけ。周りの人が良くしてくれてね。ありがたいよ。

 

オカムラ

トントン拍子だ。そのエピソードを聞くと、タマムシが幸せを呼ぶ虫っていうのは本当なのかもしれないですね。

 

タマムシ博士

そう。僕は小学校の時に漏らしてからウンがついてるから! ハッハッハ!

 

オカムラ

ちょっと!  なんでいきなり下ネタ言ったんですか!(笑)じゃあ、タマムシアクセサリーは藤枝のここと、奈良の法隆寺でしか買えないってことですか?

 

タマムシ博士

インターネットでもちょっと販売しているけどね。

 

オカムラ

 そう聞くとレアアイテムのような気がしてきます(笑)

 

タマムシ博士

この前、初めて※国際宝飾展に玉虫アクセサリーを出展したんだけど、お客さんの反応が良くてね。なんせ宝石ばかりの中で、虫はここだけだったから(笑)

 

オカムラ

ハッハッハッハ!

 

※国際宝飾展…日本で最も大規模で歴史のある宝飾展。東京ビッグサイトを会場に出展者と来場者で商談が行われる。

 

 

…と、今回はここまで!  続きます!

 

とても濃密な取材だったため、タマムシ博士の記事は前・中・後編の3編に分けて紹介します。

 

次回はタマムシ博士がどうやってタマムシを研究してきたか迫ります。いろいろな実験を繰り返し、ひと夏で300匹もタマムシを羽化させたことがあるんだとか。

 

ご期待ください!

 

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名称タマムシの里・玉虫工房・玉虫研究所
ジャンルショップ・体験工房
主なサービス内容玉虫アクセサリーの販売・玉虫アクセサリー作り体験
住所〒 426-0034 藤枝市駅前3丁目9-11
Google Map
お問い合わせ先電話&FAX:054-644-9030 携帯電話 :090-1743-9278(芦澤)
営業時間9:00〜17:00
定休日月曜日・祝日
駐車場なし
交通アクセス藤枝駅徒歩から5分
ホームページhttp://www.geocities.jp/tamamushiyatama

投稿者プロフィール

オカムラナオト
オカムラナオト
静岡県藤枝市在住。ド・コ・ダの頼りない編集長。
人生に迷い、自転車で日本一周したことがある。現在も絶賛迷走中。
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